器の大きさ以上には水は入らない
水を汲んでは器に入れ…水を汲んでは器に入れ…
人より早く器に水を汲み入れると
その時点では周りより沢山の水が入っており、周りより優れているように見えます。
「私には、こんなに水が入っている」
人との比較の中で、大きく成長していると勘違いします。
でもそれは器が満杯になっていない間だけです。
器そのものを大きくしていなければ
溢れてきます…限界がきます…
しかし、器が満杯の状態では器を大きくすることはできないです。
溢れないように神経を使い、有利だった自分を忘れられずに溢れた水を取り戻そうと再び
水を汲んでは器に入れ…水を汲んでは器に入れ…
いつまでも器を大きくすることに力を注ぐことができないです。
一方、水を早くから汲まずに、時間をかけて器を大きくすることに専念していた人が、水を汲み始めると…
溢れることなく、水をとめどなく汲み上げます。
水を早くから汲んでいる人を気にすることなく、本質が何かを考えて器を大きくしてきた結果です。
心の器を大きくする
人の成長も同じです。
誰よりも早く身につけて、誰よりも早く詰め込めば、周りより優れているように見えます。
でもそれは心の器が満杯になっていない間だけです。
心の器そのものを大きくしていなければ
溢れてきます…限界がきます…
しかし、心の器が満杯の状態では、心の器を大きくすることはできないです。
子どもが子どもらしい時間を過ごすことは、無駄な時間ではないです。
心の器を大きくする大切な時間です。
自分の好きなことや自分の行動の源は何かを理解する大切な時間です。
大人の心に余裕があれば、子ども時代に心の器を大きくする時間は十分あるはずです。
心の器を大きくすれば、経験を積む度に、好奇心が新たな道へ導いてくれます。