人を行動に駆り立てる5つのドライバー
同じ物事に接しても、そのことをポジティブに感じる人もいれば、ネガティブに捉える人もいます。また積極的に行動する人や慎重に行動する人もいます。
この違いはどこからくるのでしょうか?
人を行動に駆り立てる要因は違いますが、ひとりひとりにはその傾向があり、その傾向は幼少期から親や周りの大人に投げかけられてきたメッセージが自分の中に刷り込まれたものです。
心理学で人を行動に駆り立てる心のメッセージをドライバーと呼びます。
ドライバーには5つの傾向があり、その思い込みが自分の感情に影響を及ぼし、行動に駆り立てるのです。
- 1)完璧でなければならない
- 2)努力し続けなければならない
- 3)人を喜ばせなくてはならない
- 4)急がなくてはならない
- 5)強くなければならない
その思い込みの強さがドライバーの強さで、自分の意思決定に大きく影響を与えています。この「〜しなければならない」という思い込みは、自分にストレスを与えるだけではなく、周りにも要求するため萎縮を招きます。
自分を許可する
指導者にも必ずドライバーがあり、その思い込みは選手やチームに影響しています。
自分が駆り立てられているドライバーを理解する必要があります。
「〜しなければならない」ではなく…
「〜でも大丈夫」と思えるようになると
自分のドライバー以外の自分を許可することができるようになります。
1)完璧でなければならない…
完璧を目指すことは大事だけど、完璧でない自分でも大丈夫。
2)努力し続けなければならない…
努力することは大事だけど、休息することも同じぐらい大事。休んでも前に進んでいるから大丈夫。
3)人を喜ばせなくてはならない…
人に喜んでもらえることは大事だけど、それは目的ではないから、喜ばせなくても大丈夫。
4)急がなくてはならない…
早くやることも大事だけど、じっくりやることでわかることもある。ゆっくりでも大丈夫。
5)強くなければならない…
強くなろうとすることは大事だけど、弱い部分があるから魅力がある。弱い部分があっても大丈夫。
自分を許可する思考を身につけると、自分を許可することができ、心の器を大きくしていくことができます。指導者も選手も心の器を大きくすることにより、チームはより良い方向へと向かいます。