4つの心の立ち位置
相手を認めているのか、認めていないのかは、言葉や態度に現れます。
自分を認めているのか、認めていないのかは、自分を客観視して初めて見えてきます。
自分と相手を認めているのかどうかにより、4つの心の立ち位置があります。心の立ち位置により、周りに及ぼす影響は大きく変わります。
自分の心の立ち位置が、今どこにあるのかを把握しておく必要があります。
A:自分+/相手+
自分のことは認めているし
相手のことも認めている
自分も相手も認めている心の立ち位置では、自分自身に自信があり、喜び、充実感、達成感が溢れている状態です。そして、相手にもポジティブなイメージを与え、可能性に向けて行動するエネルギーを与えることができます。
指導者として、指導する自信だけではなく、選手が成長していくエネルギーを感じ、互いに良い影響を与え合います。
B:自分+/相手ー
自分のことは認めているが
相手のことは認めていない
自分は正しく、選手達は間違っているという心の立ち位置では、自分自身にイライラや怒り不満という感情に囚われます。
選手たちは指導者のイメージに足りていない自分達に対して、罪悪感、劣等感、自己否定、自己嫌悪を抱き、心のエネルギーを奪っていきます。
指導者の意志を遂行することに囚われて、指導者の枠組み以上の新しい行動を見せる意欲が欠けていきます。
C:自分ー/相手+
自分のことは認めていないが
相手のことは認めている
自分を否定した状態で相手だけを認めている心の立ち位置では、自分自身に不安や恥、劣等感を抱き、ネガティブなエネルギーを放っています。
自己否定している指導者に対峙する選手は、複雑な感情を抱き、どう前に進めばいいか自分たちの状態を理解できなくなります。
D:自分ー/相手ー
自分のことも認めていないし
相手のことも認めていない
自分も相手も否定している心の立ち位置では、自分自身にも相手にも絶望とあきらめを抱き、何ひとつ前に進む要素が存在しません。
自分を認め、相手を認める
自分を認めていない謙遜は、結局は謙虚さとはかけ離れ、周りの人達にもネガティブな影響を与えることになります。
まず、
自分を認めることが大切であり
相手のことも認める。
その心の立ち位置が当たり前であることで、指導者も選手も成長していきます。